建築現場仮囲いの中のおもしろ人間模様 その1

初めまして。

私は、西村誠一という67歳のオヤジです。

ブログは初めてですので少々、イヤ、かなり戸惑っていますが、始めたからには皆さんに読んでいただけるような、楽しい記事を書きたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて私は、去年5月26日から「吉祥寺YAKISOBA四季」という焼きそば専門店を妻と二人で開店しました。

 

それまでは、35年間建築現場で職人として従事していました。建築現場は、皆さんもお分かりのように外部からはスチール製の鉄板の(仮囲い)に囲まれ、うかがい知ることができません。

しかしその中は、なかなか面白いものなんですよ。

まず働く人たちの、経歴というか生き方が様々で、ろくに中学校も卒業していない者、東大のような一流大学・大学院卒の者、借金取りから逃げている者、優良企業からドロップアウトした者、務所帰りの者等々が毎日一緒に仕事をしているのです。

東大卒のゼネコンの社員と、隣にいるのは務所帰りのアンちゃんが目的を一つにした作業を一緒にやっているのです。

更にその隣では一流有名大学院建築学科卒のエリートと、中卒のオヤジがこれまた同じ仕事をしているのです。

お互いため口をききながら・・・・・。

多分こんな職場はないと思います。

例えば(コンクリート打設)

つまり、壁や梁、床にコンクリートを打つ場合、その前日に暴走族上がりの鉄筋屋が、東大建築学科卒の若いゼネコンの監督に鉄筋の数量を命令調に教えていたり、当日は土工のオヤジがその監督に

土工 「おい! 最初北側の梁から打つんだべ!」

監督 「いや、東の柱からお願いします」

土工 「馬鹿野郎!東から打つとすぐに階段でホースと管を盛替え(段取り替え)

    しねえといけねえだろ!手間喰うべ!! 外で待ってる生コン車のコンクリ

    固まっちまうぞ、いいのか?! 知らねえぞ!!!」

監督 「(小声で)一応施工手順では東側からとなっているんですけど・・・・」

土工 「安全上と品質には関係え無えんだからいいんだよ、効率よくやるには北から

    のほうがいいべ!  おめえ頭悪イなあ!! おめよー 中卒か!!」

監督 「・・・・・・・

 

 

まあ、こんな具合に毎日丁々発止楽しくやっているのが、仮囲いの中の現場です。

はたから見ていると、結構面白いもんですよ。

まあそういうわけで、また次回(その2)で面白いお話を紹介します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。